『君の名は。』感想 解釈 細部
「君の名は。」また見てきました。
今は5回目です。
単純な感想は一回目の感想で書いたので今回は気づいたことや内容に触れつつ感想を書いていきたいと思います。
あと、前より覚えてるのでしっかりとした感想が書けると思います。
※内容にがっつり触れるので、まだ見てなくて少しでも見に行こうと思ってる人は見ないことを推奨します。
思ったこと色々書き留めただけなのでよく分からない状態になってますがご承知ください。
まずオープニングが流れる前の最初のシーン。あそこは2人が大人になったとき物語の終盤と同じ時間ですね。
朝起きたら何故か泣いていて、誰なのか分からない誰かを探している。
そこから過去の話、つまり物語の本編に入るので最初見たときは何の脈絡もないシーンであまり覚えてませんでした。ですが、改めて見ると物語の全てが詰まった大事な冒頭部分だと感じました。
次にオープンニングの「夢灯籠」流れるじゃないですか。
瀧と三葉が大人になっていったり、巫女舞をしてるシーンとか色々ありますよね。一瞬でしたが山の上で三葉が瀧の手に油性ペンで一画目を書いてるシーンが入ってました。物語の核心なので少しびっくりしましたね。3回目でやっと気づきました笑
あと、サビに入る直前に二人が背中合わせで成長するシーンがあって途中で後ろにいる瀧や三葉が途中で消えるんですよ。そして、後ろが消えた瞬間瀧は山に来た時のウインドブレーカーで、三葉は髪を切って横に髪留めを結んだ状態なんですよ。
背中の二人が消えるまでは後ろを気にして笑顔だったんですけど消えた瞬間に俯いて不安な表情をするのがまたつらくなります。
隕石が落ちた日から完全に二人の関わりが途切れた感じの演出になっててとても良いシーンだと思いました。
入れ替わりのシーンはとても楽しくて前前前世と相まってとても気持ち良いですね。
でも、いい雰囲気だった入れ替わりのシーンで少しずつ違和感があったなと改めて思いましたね。彗星の話は合わないし電話は繋がらない、最初見たときは少しの違和感にしか感じなかったことが改めて見ると際立って感じました。
特に、入れ替わりが突然途切れ瀧が真実を知った時のの喪失感は何にも言い表せないですね…
目的地も分からないようなところにわざわざ遠路遥々行くほど思いを寄せてた相手が既に亡くなってること。そして、入れ替わりは3年前だったそんな事実を突きつけられた上に唯一の繋がりだった日記も無くなってこんなのはさすがに耐えられない…
これぞ新海誠の真骨頂なんだと改めて思い知らされましたね…
「秒速5センチメートル」で段々と2人の連絡が遅れていくときや「言の葉の庭」で雨が降らなくなったとき。これに似たどうしようもないほどの切なさや喪失感は何にも言い表せないです。
瀧の回想シーンで三葉が東京に行くシーンがあるじゃないですか。ここが個人的には1番好きなシーンで、移動中に三葉が「やっぱり迷惑かな。気まずいかな。でも少しは喜ぶかな。」って言ってて、入れ替わりしてた時期はあれだけ暴言吐いてたのに会うとなると突然弱気になるのが凄く健気で可愛いと思いましたし、まだ入れ替わる前だから瀧が三葉の事を知らないってのも切なくなりましたね…でも、瀧は冷めた反応しましたが
名前をちゃんと聞き返して組紐を貰ったのがナイスですね笑
1回目では泣かなかったんですが2回目以降でこのシーンを見たときには悲しくなってつい涙を零してしまいました。本当に悲しくて切ないシーンだなと思います。
山頂で二人がすれ違うシーンで中身が三葉の瀧目線だと糸守湖の隣に隕石が落ちてるんですけど、中身が瀧の三葉視点だと糸守湖は健在なんですよね。
かたわれ時に二人が出会うシーンそこでは糸守湖は健在なんです。
つまり瀧が三年前に三葉に会いに行ったってことになり、そのあとの瀧の「大変だったよ。お前遠くにいるから。」ってセリフが 純粋に距離だけでなく時間軸も表してるのだとしたら…
本人はそんなつもりで言ってないと思いますがそういう風に解釈するとちょっとロマンチックで良いですね笑
そして、隕石が落ちたあとのシーンは秒速を彷彿とさせるようなお互いに気づいてるのか分からない悲しいすれ違いが多くて切なくて個人的には結構好きで良かったです。
最後階段で一回すれ違ってから声をかけるのも良いですね。
また何回でも見にいきたいです。
ではでは~